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「50pips取れた」などという言葉をネットで目にしてなんとなく値幅が動いたことはわかるけど、はっきりといくら稼げたのか曖昧な状態になっている人もいるかもしれません。
最小値幅単位が「pips」
通貨ペアはクロス円だけではありませんので必ずしも、「〇円の利益」「〇銭取れた」とは言わず、「〇ドル取れた」という場合もあります。
でも、これでは分かりづらい部分もあるので、pipsを使って表現するわけ。
また、金額で表すと同じ値幅でもポジションのロット数に左右され金額が大きく異なります。
それに金額で見ているとトレード成績が分かりづらい… 。
まりえ
クロス円とドルストレートでは小数点の桁数が異なる
けれどもドルストレートでは、小数点第4位を指します。
クロス/円の場合
こちらはMT4の注文ボタン(ワンクリックトレードボタン)ですが、大きい文字の下の桁が1pipsです。
ドル/円だと小数点第2位の数字となり、1pips=0.01円。
その横に小さな数字があるのですが、これはFX業者の最小単位で、0.1pipsを表示させています。
これを最近では「point(ポイント)」と表現し、FX業者の提示する最小単位を1ポイントと呼んでいます。
業者によって少数点第3位までの所もあれば、小数点第5位まで表示する業者も。
円を含まない通貨ペアの場合
ユーロ/ドルでも大きい文字の下の桁が1pipsとなりますが、よく見ると小数点第4位の値を表示していることが分かりますよね。
ドルストレートなら、1pips=0.0001米ドル。
この点が円絡みのペアと違う点。
ミスがないよう1pips・10pipsの値をどちらも大きく揃えて表示させる仕様になっています。
クロス円なら1pips=1銭
ドル/円やユーロ/円などのクロス円では1pips=1銭です。
10pipsなら10銭、100pipsは1円です。
ドルストレートや他の通貨ペアは、一般的に1銭とは表記せず、そのままpipsで書きます。
「0.0005ドル勝った」と言うのも難解なのでpipsの方がシンプルで楽。
1pips=何円??
さて1pipsはいくらなのでしょう。
米ドル/円は、1pips=0.01円
1pips動くと…
- 10万通貨×0.01円=1000円
- 10,000通貨×0.01円=100円
- 1000通貨×0.01円=10円
pipsで利確目標と損切を決めておこう
稼ぐ金額で決めてしまうとロット数により取れる値幅が変わってきますのでトレードが上達しにくいですし、何より金額でトレードを考えると欲が先行して大失敗する危険性もあります。
トレードスタイル別の目標pipsと損切の目安
まりえ
また、上の表のpips数よりはるかに小さい利幅で利確しているなら、これもコツコツドカンの危険性をはらんでいます。
なので、目標利幅まで待てるようなトレード手法に修正すべきでしょう。
このようにpipsで決めておくことで、手法の目線を固定でき、結果的にトレード上達につながります。
トレード戦略を立てるときも目標pips数を獲得できそうなのかどうかを見ながら検討すると良いでしょう。
pipsで値動きを観察してみる
では、実際にチャートを見ながらpipsを使って値動きを予測してみましょう。
下降トレンドなので、順張りトレードであればショートでポジションを取ることになります。
このトレンドの特徴をチェック
下降トレンドの戻り(上昇)がボリンジャーバンドのセンターラインもしくは+1σで折り返され、再び下降している傾向を取っていることが分かります。
戻りから下降した底までは最初のピンクが106.54円から106.23円まで下降していますので31pipsの値幅。
そして次の緑の106.38円まで上昇し、再び緑の点線106.08円まで下降しました。
このときの値幅が30pipsです。
傾向から、次の値動きを予測
まりえ
今までの傾向から30pipsの値幅で再び戻っていますので、30pipsを利確の目標値とします。
このように、pipsで見ると値動きの意外なクセを発見できますよ^^
pipsを活用してトレードを効率化しよう
金額で考えるとロット数により金額が変わってしまい、同じ目線で値幅を見ることが難しくなります。
ですが、pipsなら同じ戦略でロット数を上げてもシンプルに考えられます。
まだpipsに慣れていないなら、早めにpipsで考えるクセをつけておくと上級者になったときも非常に役に立ちますよ。