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まりえ
2021年の欧州経済、ユーロはどのようになっていくのでしょうか。
コロナに苦しめられた2020年の欧州
2019年末から中国湖北省を発端に世界中に広がったコロナは、ヨーロッパで深刻な広がりを見せます。
当初は東アジアを中心に広がりを見せていましたが、それ以上に欧州での蔓延が深刻化し、WHOは2020年3月13日欧州が感染の「震央」となっていると発表しました。
特にイタリアでの感染者が爆発的に増え、3月19日の時点で死者数は3000人超え。
21日には4825人と世界最多となりました。
イタリア以外でも感染者が爆発的に増えてますよね。
3月22日の時点でスペインとドイツが2万人、フランスが1万4000人、スイスが6000人、イギリスで5000人が感染しました。
一旦は落ち着きを見せたものの2020年末には英国で変異種が発見され、感染が拡大。
欧州も再び脅威の中に。
【変異種の感染】2021年1月の時点では英国ほど深刻ではない
英国型変異種は2021年1月29日現在で欧州ではそこまで深刻な状況には至っていません。
英国が26日現在感染者数が2万7133人に対し、デンマーク359人、フランス166人、イタリア96人、ドイツ56人と英国株については深刻な蔓延はしていないと見られます。
このまま変異種を抑え込むことができればユーロを下支える要因となり得るでしょう。
反対に欧州のどこかの地域で深刻な蔓延が広がった場合はユーロ急落リスクがあります。
バイデン政権設立により米欧関係は改善の兆し
米大統領選によりジョー・バイデン新大統領が誕生しましたね!
バイデン大統領は欧州とは協調姿勢を取ると見られています。
これは欧州、ユーロにとっては好材料となり得ます。
米欧関係改善の目玉はNATOとパリ協定
NATO関連ではトランプ政権時、大統領は”米国第一主義”を貫いており、欧州首脳にはこれが欧州を軽視している姿勢に映りました。
まりえ
このような米欧関係が続いていると中国・ロシアがそこに付け入り何か行動を起こしてくるかもしれず、NATOと欧州の利益と安全がリスクにさらされる可能性があります。
欧州はこれまでNATOに対してやいやいうるさく言ってくるトランプ→バイデンに政権交代したことに好感を持っていますし、今後米国新政権との関係を良好にすることが期待されています。
パリ協定は環境保全を目的としています。
世界と協調していく政権の姿勢は歓迎されてます。
そして、独のメルケル首相が2021年秋に政権を引退する予定です。
欧州の重要人物である彼女が引退した後は、仏のマクロン大統領が存在感を増しそうですね。
露のプーチン大統領は2024年まで任期があるものの、最近宮殿所有疑惑がスクープされたり、独裁色への批判、健康不安説などさまざまな問題を抱えています。
まりえ
【テクニカル】ユーロドル予想
週足
まずは週足を見ていきましょう。
大きな流れの中では2014年の大きな下降の後の横ばいでしたが、ここ数年の値動きを見てみると2018年から始まった長い下降トレンドが反転し、上昇トレンドとなっています。
すぐ上の1.24ドルに注目
まりえ
現在の上昇トレンドは一旦1.24ドルを目指し、その後上抜けるのか、下降トレンドに転換するのかを試すことになると予想できます。
もし、1.24ドルを上抜けた場合、1.4ドルを目指していくこと。
逆に反転した場合は一旦は点線の1.14ドルが下降の目途です。
さらに下降した場合は安値の重要ライン、1.05ドルまで下がることは視野に入れておいた方が良いでしょう。
日足
次に日足で短期の動きを見たいと思います。
現在、2020年5月から始まった上昇トレンドが続いている
トレンドの角度も45度を保っており、良いトレンドを継続中。
ただ、週足で見た通り、1.24ドルの重要ポイントが間近に迫っており、上昇トレンドが終了する見込みもあるので要注意です。
サポートラインを割り込むような動きがあるかどうかに目を向ける
サポートラインが割れたら、この上昇トレンドはひとまず終わったとみて、次の動きに注目。
下降の目途は1.19ドル、1.14ドルです。
ユーロドルは米国・欧州+英国の動きにも注目
ユーロドルは現在堅調に推移していますが、テクニカル的なポイントに近づいているため、安易に飛びつかず、値動きをよく観察することが大切です。
バイデン新政権の対欧州政策はもちろん、現在コロナ変異種で窮地に立たされている英国の動きにも注意が必要でしょう。