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ポンド豪ドルは、ボラが高く、短期間でガッツリ稼げると一部のトレーダーに根強い人気を誇る通貨ペア。
2020年、英国はコロナの深刻化とブレグジット関連の問題、オーストラリアは豪中関係の悪化とさまざまなことがありましたね。
さあ、2021年はどのような値動きを見せるのでしょうか?
ブレグジット後の英国経済にも注目
合意なき離脱は避けられたので、リスクは避けられており、混乱を回避したことはポンド下支え要因です。
まりえ
ただ、ワクチンの接種が順調にすすめばポンド高材料となりますね。
一方で、最近の原油高はポンドを下支えするファクターになっています。
豪中関係が悪化しているものの、豪州経済は堅調
豪州は緩和政策の成果や鉄鉱石の価格上がっていることで、経常黒字の状態。
景気は悪くないと言えます。
中国への鉄鉱石の輸出を制限していますが、実需筋の下支えにより豪ドルも落ち着きを見せています。
2020年、豪中関係は最悪ともいえるまで悪化。
そんな中でアメリカが政権交代し、中国に対する強硬姿勢が変化する見込みがあります。
中国の国際的な立場、アジア圏における影響力の変化は、豪州にも重要なものとなります。
バイデン政権はQuad継承の意向
2021年1月29日、ジェイク・サリバン米大統領補佐官がQuad(クアッド・日米豪印戦略対話)を引き継ぐ意向を明らかにしました。
対中関係が芳しくないオーストラリアにとっては、ひとまず良いニュースですね。
クアッドは「インド太平洋版NATO」と言われている
4か国が軍事的に協力しようというもの。
あくまでも対中国を意識したものではないとされていますが、トランプ前大統領、安倍前総理による中国牽制の中心となっていました。
2020年11月、インド洋とアラビア海域でクアッドの海軍共同訓練が実施
インドと米国海軍からは空母が、日本の海上自衛隊からも護衛艦「おおなみ」と「むらさめ」が参加しています。
バイデン政権もクアッドを継承
バイデン政府はトランプ色払拭に乗り出していますので、クアッドが継承されるかも焦点でした。
今回、公式に米国からクアッド継承の意思が発表されたのは、豪ドルにも好材料でしょう。
サリバン補佐官の発表に先立ち、バイデン大統領と日本の菅義偉総理との初の電話会談がありました。
バイデン大統領は昨年11月にトランプ色払拭の為にFOIPの文言を「繁栄し、安全なインド太平洋」と表現。
FOIPの文言は改められるのではとの雲行きがありました。
ところが、今回の電話会談で「自由で開かれたインド太平洋」との文言で合意。
中国牽制の意味合いを弱めないまま継承されることになったため、これまでの対中政策が継続されることになりました。
電話会談はアジアの国では日本が1番目に行われ、中国よりも先に会談ができたことなども成果の一つとみられています。
これらから、アジアへの姿勢がガラッと変わるという懸念は払しょくされ、特に対中関係においてトランプ政権を継承する形になっていることは日本にとってもオーストラリアにとっても一安心と言えます。
テクニカルからのポンド豪ドル予想
それでは豪ドル円のこれからの値動きをチャートから読み解いていきましょう。
週足
ポンド豪ドルは2017年から緩やかな上昇トレンドを維持してきましたが、コロナショックで天井を付けた後は下降し、1.75豪ドルの水平線に支えられて揉み合っている状態です。
まりえ
しばらくはこのライン上で横ばいの相場になるか、1.75ラインを下抜けた場合は下降トレンドとなる可能性があります。
もし、再び上がった場合の目標値は2.0豪ドルとなります。
日足
現在は横ばい相場であることが分かりますね。
まりえ
当面はこの2本のラインをブレイクするかどうかがポイント。
ブレイクしたときは、新たなトレンドが発生する可能性も。
英国・豪州両国の動向に注目
ポンド豪ドルの2021年の値動きを予想してみました。
ポンド豪ドルは値動きが大きい通貨ペアで、一度トレンドが起こると長いトレンドになる傾向があります。
英国、豪州ともに2021年のニュースには注目することが大切。
インパクトのある出来事が起こると、それがきっかけでポンド豪ドルの大きな値動きにつながるケースがあるからです。
そのほか、英国、豪州ともに影響があるアメリカのバイデン大統領がどのような外交政策を執っていくのかは注目しておいた方が良いでしょう。