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2020年は英国にとって試練の年ともいえるほどさまざまな困難が降りかかりました。
ブレグジットに関する欧州との合意が進まない中、新型コロナウィルスの蔓延による2度のロックダウンなど経済的な打撃も受けました。
ポンドも上値が重く、大きな上がりませんでしたね。
さて、2021年はどんな値動きをしていくのでしょうか?
ここではポンド円の2021年の値動きについて考えてみたいと思います。
色々あった2020年の英国
ブレグジットに関する「合意なき離脱」は免れたものの欧州との細かい交渉を残したまま2020年を迎えた英国。
年明け早々のメグジット
1月8日、ヘンリー王子とメーガン妃がInstagramで英国王室を離脱すると宣言。
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まりえ
1番驚くのが、このことを王室スタッフはおろかエリザベス女王さえも知らなかったことです。
しかしその後、王室メンバーによる会議を経て女王の即断即決により、2人は3月31日に王室を離脱しました。
2度のロックダウン
英国は2月ごろから世界中に蔓延した新型コロナウイルスにより、3月23日~6月15日までと11月5日~12月2日まで2回のロックダウンを実施します。
3月末にはボリス・ジョンソン首相、チャールズ皇太子が揃ってコロナに感染、首相と次期国王が罹患という事態は英国民に衝撃を与えました。
欧州も状況は深刻でした。
なのでブレグジット移行期間中の交渉うまく進まず、再び不安を呼びます。
結果、12月24日に滑り込みで予定していた内容については合意に至ります。
12月には英国でコロナの変異株が発見
感染力などが武漢で発生したウィルスと異なったことから、感染爆発が深刻な状況に…。
そこで、政府は年明けの1月5日〜の英国の全国的なロックダウンを決断することになります。
2021年ポンド円の値動きのポイント
- 英国は3度目のロックダウン
- ワクチン接種開始はポンドを下支え
- 原油高はポンド買い要因
英国は3度目のロックダウン
英国は11月5日~12月2日までイングランド地区のロックダウンを実施したものの、変異種の出現とその蔓延を抑え込むことができず、1月5日から今度は英国全土のロックダウン実施に踏み切りました。
ワクチン接種スタートはポンドを下支え
一方で英国ではワクチンの接種が始まっていて、これが安心材料となりポンドの買い支え要因となっています。
ワクチン接種が進み、ウィルスへの脅威が軽減されればポンドの上昇も期待できるでしょう。
注目しておきたいのが、原油価格の高騰
2020年4月20日、NY原油先物市場で原油価格は前代未聞のマイナス価格を付けます。
コロナの影響で移動規制があったことで輸送用エネルギーの需要が大きく落ち込み、原油在庫が増加したのが原因です。
ところがその直後OPECプラスが会合を行い協調減産で合意し原油の減産が実施されたこと、ワクチンへの期待により需要が増したことにより原油価格が急上昇、現在は1バレル=50ドル台で推移しています。
そのため、原油価格の高騰はポンドの上昇を助ける可能性があります。
テクニカルからのポンド円予測
それではポンド円の今後の値動きをチャートから読み解いていきたいと思います。
週足
ポンド円は2017年以降、125円〜156円のレンジ相場です。
近年では125円〜145円の間を行き来し、現在は緩やかに上昇しています。
特に大きな要因がない限りこの状況は変わらないと考えて良いでしょう。
仮に145円を突破した場合、156円を目指すことになります。
下値は124円が重要ポイントとなっており、ここを下抜けてしまうと大きく下落する可能性があります。
日足
2020年3月の底からは完全に元の上限値145円まで戻ることはできずに上向きのレンジになっていることが分かります。
さらに、2020年10月頃からさらに細かい点線内のレンジ幅に収まっています。
揉み合いが収縮されていますので、どちらに大きく放たれてもおかしくない状態ですが、点線のレンジの上限に達していますので一旦は押し戻される可能性があります。
点線を上抜ければ実線のレンジ上値148円を目指す形になります。
ただ、現在の142円は、2019年末〜2020年1月までの揉み合いの下限と一致しますので、上値は重いでしょう。
点線の上限で跳ね返されて下降した場合、140円、139円が下値の目途になります。
139円を下方ブレイクすると132円、125円が目標値として浮上します。
引き続き、英国の状況に注目していきましょう
まりえ
英国はウイルス変異株の問題やブレグジットの細かい合意がなされていない部分で引き続き動向が注目されます。
英国関連のニュースはしっかりとチェックしていきましょうね!