サイクル理論とは?基礎をわかりやすく徹底解説!景気サイクルの種類もチェック

サイクル理論 徹底解説 !

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

景気には一定のサイクルがあり、サイクルに合わせてトレードをすることで景気の終点を事前に予想することができます。

景気の波は一定のパターンがあり、そのパターンに基づいた分析手法を「サイクル理論」と言います。

この記事では、

  • サイクル理論とは何か
  • サイクルの種類にはどんなものがあるか

を見ていきましょう。

サイクル理論とは

サイクル理論って?

まりえ

為替レートの高低差による値動きではなく、時間を重視して価格の変動パターンを捉えようとする分析手法です。

相場は小さな波がいくつも重なって中くらいの波となり、さらにその波がいくつも重なり大きな波となります。

これらの波を捉え、相場の底はいつなのかを推測し、次の景気の始まりの時期を探ろうとするのがサイクル理論です。

サイクル理論を知っておくとこんなに便利!

サイクル理論を知っていれば、いつ現在の景気が終了し、新しい景気の波が始まるのかをおおまかに予測できます。

加えて、これまでの時代の流れを捉えて、今後どのような景気の流れになっていくかを考えることができます。

サイクルトランスレーション

サイクルの谷と山

サイクルは谷と山で形作られ、谷~谷までが1つのサイクルとなります。

サイクルの波は上のような綺麗な二等辺三角形になることは少なく、普通、山がどちらかに偏った形となります。

そのサイクルよりも大きな波のサイクルが上昇トレンドだと山の頂点が右に偏りやすく、下降トレンドの場合は左に偏りやすくなります。

ライト・トランスレーション

ライト・トランスレーション

ライト・トランスレーションは山が右寄りになった形です。
より大きなサイクルが上昇トレンドの場合、この形を形成しやすくなります。

レフト・トランスレーション

レフト・トランスレーション

レフト・トランスレーションは山の頂点が中心より左寄りになった形です。
より大きなサイクルで下降トレンドの時に形成しやすい形です。

景気サイクルの種類

サイクル理論では景気サイクルは

  • コンドラチェフ・サイクル(50~60年)
  • クズネッツ・サイクル(20年)
  • ジュグラー・サイクル(10年)
  • キチン・サイクル(40カ月)

の4種類があると考えられています。

コンドラチェフ・サイクル(50~60年)

ロシアの経済学者コンドラチェフが発見した世界経済のサイクル。
サイクル理論の中では最も大きな波として知られています。

コンドラチェフは経済にはおよそ20年間の拡大局面と7~10年の高値の状態、その後20年間の後退局面で構成されると考えていました。

また、国は力強く成長した後、社会不安に陥り、やがて戦争に向かっていくと考えていたようです。

コンドラチェフ・サイクルは技術革新や戦争を中心に起こるサイクルとされます。
そして、現在は第5循環に入っていると考えられています。

循環期間技術革新戦争
第1循環1790~1844産業革命ナポレオン戦争(1815年 )
第2循環1544~1890鉄道建設普仏戦争(1871年)
第3循環1890~1945電気・科学・自動車第一次・第二次世界大戦(1918年)
第4循環1945~2000コンピューター・インターネット東西冷戦(1945~1989年 )
第5循環2000~2050?IT

クズネッツ・サイクル(20年)

クズネッツ・サイクルは、米国の経済学者サイモン・クズネッツが1930年にその存在を主張した景気波動です。

約20年の周期は、家屋や商工業施設の改修スパンに見合うことから、建設ニーズに基づくサイクルとされています。

また、子が親になるまでの期間に近いため、人口の変化に起因するとする説もあります。

ジュグラー・サイクル(10年)

ジュグラー・サイクルは、フランスの経済学者のクレマン・ジュグラーが1860年の著書の中で主張した景気循環論です。

10年のサイクルで、設備・装置の耐用年数がおよそ10年。
企業の設備投資が要因となるとされています。

キチン・サイクル(40カ月)

キチン・サイクルは、1923年に米国の経済学者はジョセフ・キチンが論文で発表した比較的短期の景気循環論です。

キチン・サイクルは40カ月周期となり、在庫投資が要因となっており、1番身近に感じやすい景気波動となります。

日本株のサイクルにも該当しており、日本の景気もキチン・サイクルとほとんど同じ周期で循環しています。

メリマン・サイクル

サイクル理論でもう1つ有名なものに「メリマン・サイクル理論」があります。

これは米国のアナリストで金融占星術の第一人者のレイモンド・A・メリマンが発表しました。
金融占星術(アストロロジー)とテクニカル分析をプラスした独自理論で打ち立てた考え方です。

メリマン・サイクルには主に「プライマリーサイクル」「メジャーサイクル」「4Hサイクル」があります。

プライマリーサイクル

18~30週が周期となるサイクル。
主に週足で確認されます。

プライマリーサイクル内にメジャーサイクルが2~4個入って構成される傾向があります。

メジャーサイクル

20~35日が周期となるサイクル。
主に日足で見られます。

メジャーサイクルの中には4Hサイクルが3~4個入って構成される傾向があります。

4Hサイクル(アルファサイクル)

4時間足で確認され、4時間足60~80本で1つの周期となります。

サイクル理論を意識するとトレードがしやすくなる

FXは勉強し始めの場合、テクニカル分析で手一杯になりがちです。

でも、投資は景気動向などのファンダメンタルズ分析なども重要です!
とはいえファンダメンタルズ分析はどこから勉強したら良いのか分かりにくいのが現実だと思います。

まりえ

その場合、まずはサイクル理論を勉強して景気の循環を把握しておくと、今の景気の流れをざっくりと理解できます。

テクニカル分析の1つの助けとなりますのでオススメですよ。

\サイクル理論をもっと学びたいならコレ!/

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA