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まりえ
ボリンジャーバンドの見方や使い方をやさしく解説
ボリンジャーバンドとは?
BBは、米のジョン・ボリンジャーという人物が考案したテクニカル指標。
BBの計算は、標準偏差に基づきます。
「標準偏差ってなあに?」って思いますよね。
これは、「各データの平均との差を2乗して、その合計をデータの総数で割った値の平方根」を意味しているんです。
これだけ聞いても「…???」という方がきっと多いですよね。
式も難しいので、何となくでも良いので頭でイメージできるようになると良いでしょう。
BBは標準偏差に基づいて表されるのですが、この標準偏差とはデータのバラつき度合を意味します。
統計学でよく使われる標準偏差というのは、平均からどれだけデータがバラバラに離れているのかを指します。
例:次の2種類のデータを比べてみましょう。
データA 40、45、55、60
データB 25、35、65、75
データA、データB、どちらも平均は50ですが、データBの方がバラつきが大きいことが、直感的に分かりますよね。
それぞれの標準偏差を求めると以下のようになります。
データA 6.123724357
データB 20.61552813
標準偏差の値が大きいほどバラつきが大きいことを意味します。
2つのデータを比べてみると、Bの方がバラつきが大きいですね。
このバラつき度合を表す標準偏差をFXに応用したのがボリンジャーバンドです。
BBの正しい見方は?
標準偏差とは、平均からのバラつき度合を表すことは先ほど説明しました。
ボリンジャーバンドでの平均を意味するのは移動平均線です。
下のチャートでは、5本の線のうち、真ん中の黒いラインが移動平均線を表しています。
移動平均線の上下に表示される標準偏差はσ(小文字のシグマ)と表されます。
そして、統計学では標準偏差σの記号を使って、確率を導き出せます。
当然、標準偏差の値、つまりデータのバラつきが大きいほどバンド間の幅は広くなっていきます。
バラつきが大きいほど同じ確率を表す±1σ、±2σのバンドは移動平均線よりも遠くに描かれるんですね。
そのため、為替レートの変動が活発なときほど、各σのバンドは移動平均線よりも遠く離れます。さらに±1σ、±2σの間隔は大きく広がるというわけです。
ボリンジャーバンドの使い方
- 順張り
- 逆張り
一般的にBBの使い方というと、レンジ相場での逆張りをイメージされることが多いでしょう。
それは、BBが意味することが、何パーセント以内にレートが収まるということを指していることに関係するのかもしれません。
ですが、BBはトレンドが発生したときであれば、順張りでも使えます。
さらに、考案者のジョン・ボリンジャー自身は、ボリンジャーバンドは順張り用の指標だと明言しています。
それでは、実際のチャートでボリンジャーバンドを表示させて、順張りと逆張りそれぞれのシーンでの使用方法を見ていきましょう。
順張り
順張りエントリーで注目すべきBBの動き方3点
- スクイーズ
- エクスパンション
- バンド・ウォーク
下のチャートでチェックしてみますよ☆
チャートはドル円の15分足
黄色で囲った場所で上昇トレンドが起きていますよね。
このとき、BBの動きに注目してください。
トレンド発生するときまでは、バンドの幅が収縮していくことが確認できますね。
この動きがスクイーズです。
トレンド発生前のもみ合い時には、値動きが小さくなるので、バンド幅も収縮しがちです。これがトレンド発生の前兆と判断することができます。
一方、トレンドが発生したらバンドの幅が広がっていくことが分かります。
これがエクスパンションです。
そしてエクスパンションが起こると、ブレイクした側のバンドにくっ付くようにトレンドが継続することが確認できます。
これがバンド・ウォークと呼ばれるものです。
チャートは30分から1時間程度の小さなトレンドですが、場合によっては大きな収益をもたらしてくれるトレンドが起こることもあります。
逆張り
逆張りでは為替レートが±2σのバンド内に95%の確率で収まるという性質を使ってトレードを行います。
そのため、レンジ相場の局面を狙っていきます。
チャートはドル円15分足
下落トレンドからもみ合い(レンジ相場)に移行したあと、エントリーを考えます。
まりえ
±2σのバンドに触れたところですね。
注意点としてはバンド・ウォークが起きていないことをしっかりとチェックしておくこと。
バンド・ウォークが発生すると、急なトレンドが発生することがあります。
最悪、損切りが遅れて大きな損失を出してしまうケースもあるでしょう。バンド・ウォークが発生しないことを確認し、もし発生してしまったらすぐに損切を行う必要があります。
まとめ
まりえ
- ボリンジャーバンドとはデータの離れ具合を表す標準偏差をもとに作成された指標
- 標準偏差から特定の範囲に為替レートが収まる確率が分かる
- 順張りではバンド・ウォークに沿ってエントリーする
- 逆張りでは±2σのラインに触れて反転したことを確認してからエントリーする
- 逆張りよりも順張りの方が大きな収益を得られる可能性が高くなる