FXでのADXの使い方を解説してみました。

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まりえ

今回はトレンドの強弱がわかるテクニカル指標「ADX」について書いてみました。
わたしも実際トレードで使っていますよ☆

ADXってなあに?使い方などをやさしく解説

ADXとは?

ADXはRSIを開発したワイルダー氏という人物が、トレンド相場を見極めるために生み出しました。

ADXは英語の「Average Direction Movement IndeX」の略称。
日本語だと平均方向性指数と呼ばれます。

まりえ

ADXで分かるのは、「トレンドの強さ」。
トレンドの強弱が掴めるため、トレンド相場で有効になるテクニカル指標になります。

ADXラインは+DI-DIのラインから導き出されます。

ADXに加えて+DIや-DIを表示させるためには、DMIを選択する必要があります。

  1. +DI 買いの強弱
  2. -DI 売りの強弱
  3. ADX線 +DIと-DIの乖離から導かれる総合的な強弱

厳密な算出方法は難しいので省略しておきますが、ローソク足一本ごとの高値や安値の上昇幅や下降幅、それに全体の変動幅などを足し合わせて計算します。

+DIは上昇幅を変動幅で割ったものなので、+DIが大きいほど買い圧力が強いと判断できます。
-DIは下落幅を変動幅で割ったものなので、-DIが大きいほど売り圧力が強いと判断できます。

特定の期間におけるローソク足の変化をもとに、+DIは上昇の大きさが、-DIは下落の大きさが表現されているという程度に覚えておきましょう。

次にADXの算出方法ですが、これも難しいので省略しておきます。

ADXはDXの移動平均線ですが、DXは先ほど見た+DI、-DIを用いて作成されます。

買い圧力の強さ+DIと、売り圧力の強さ-DIの差があるほど、DXの値が大きくなるんですね。

そのため、ADXは上昇局面、下落局面問わず、トレンドが強いときほど大きな値が出るということになります。

ADXの見方

それでは、実際のチャートでADXの見方を確認していきましょう。
ADXを導出する計算方法は難しいですが、見方はとてもかんたん。

下のチャートはドル円の4時間足です。上がローソク足、下がADXのラインです。
2つのラインを見て、何か気づきませんか?

上がローソク足、下がADXのドル円チャートローソク足がどちらか一方に動いているとき、つまりトレンドが発生しているときほどADXの値が大きくなっているということが分かります。

トレンドの方向は関係ありません。

値動きが大きいトレンド相場のときの方が、そうでないレンジ相場よりもADXの値が大きくなっています。

ADXラインとトレンドの関係
  • ADXラインの値が50よりも上にある→強いトレンド
  • ADXラインの値が25~50にある→トレンド
  • ADXラインの値が25よりも下にある→トレンドなし

この目安は絶対的な正解があるわけではありませんが、おおよその目安で覚えておくとよいでしょう。

先ほどのチャートを見て、3つの状況に当てはまる状況を確認しておきます。

ADXのトレンドなしとトレンドと強いトレンドの時のチャート左から時間が経過するごとに、ADXラインが上昇していきます。

当初はADXが25以下の値だったので、トレンドは発生していません。
いわゆるレンジ相場です。

左から数えて一本目に引いた緑のラインを過ぎると、ADXの値が25を超えてきましたね。
ここでトレンドが発生します。

その後、2本目の緑のラインでADXの値が50を上回ります。

これ以降は50を上回っている状態が続くため、強いトレンドと見れるでしょう。

ADXの使い方

それではADXを使ってトレードすることを考えてみましょう。
まずはエントリーの判断からです。エントリー基準は先ほど紹介したものを利用します。

  • ADX25~50→トレンドの発生
  • ADX50以上→強いトレンドの発生

下のチャートは先ほどと同じチャートです。

ここからエントリーポイントを見ていくと、3つの箇所が挙げられます。

ADXを使ったエントリーポイント

  • 黄色    25を上回るのでトレンド発生と判断
  • ピンク色  少し前に25に戻っているが、25を超えたのでトレンド発生
  • 黄緑色   50以上なので、強いトレンドと判断

ADXでのみ判断するなら、この3つの丸印がエントリーポイント。

繰り返しますが、ADXはトレンドの強弱が分かる指標であって、トレンドの方向まで分かりません。

そのため、ローソク足やほかのチャートでトレンドの方向を探りながら、エントリーしなければなりません。

例えば、3つエントリーポイントのうち、黄色の丸印では、上昇するのか下落するのか、読み取ることが難しくなっています。

こうしたときはエントリーしないというのも、大切な決断です。

+DIや-DIとの併用

上昇トレンドと下落トレンドを判別する方法として、最初に紹介した+DIと-DIを利用する方法も有効です。

チャートではDMIというテクニカル指標を表示させています。

黄色のラインが+DI、紫色のラインが-DIです。

またADXの移動平均線の青色の細線ADXRも表示されることが多いですが、ここでは一般的には使わないでしょう。

ADXRも表示されているチャート

+DIと-DIでトレンドの向きを判断する方法
  • 上に-DI、下に+DIが位置するとき、下落局面
  • 上に+DI、下に-DIが位置するとき、上昇局面

また、赤い矢印の箇所のように、+DIと-DIが交わっているポイントではトレンドの転換が起こったという意味。

チャートでは左側の矢印が上昇→下落、右側の矢印が下落→上昇です。

ADXでトレンドの発生が見られたら、+DIと-DIの位置によってトレンドの向きをチェックしてエントリーを考えるという手順を踏みましょう。

まとめ

今回のポイントをまとめておきますね☆

  • ADXはトレンドの強弱を表すテクニカル指標
  • ADXではトレンドの方向までは分からない
  • ADXの値が25~50でトレンド相場
  • ADXの値が50以上で強いトレンド相場
  • ADXの計算に使われる+DIや-DIでトレンドの方向が分かる
  • DMIという指標では、トレンドの向きや転換点、強弱が一度に分かる

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