トランプ砲の威力。為替にどの程度影響を与えるか検証してみた

ドナルド・トランプ

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今回はトランプ大統領のTwitterでの発言=「トランプ砲」のインパクトについて解説します。

トランプ大統領はTwitterを駆使して(??)、政治・経済から個別企業、セレブ個人に至るまで幅広い分野を攻撃範囲として「口撃」しています。

一介の経営者のツイートならそこまで影響ありませんが、トランプ氏は世界で最も発言に影響力のあるアメリカ大統領です。

1回のつぶやきが米国内のみならず世界中に影響を及ぼしているのです。

トランプ大統領のTwitterアカウント

トランプ大統領のTwitterアカウントのフォロワーは7000万人を超えています。

米大統領選直後のインタビューでは、就任後はツイートを自制すると述べていたにも関わらず、自制するどころか過激になっています。

大女優メリル・ストリープとバトルを繰り広げたことも一時話題に

メリル・ストリープといえば「マディソン郡の橋」の主演、「プラダを着た悪魔」のミランダ、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」のマーガレット・サッチャー役で有名な大物ハリウッド女優でIQ143もある頭脳の持ち主としても有名です。

事の経緯は、メリル・ストリープがゴールデン・グローブ賞の受賞スピーチでトランプ次期大統領を批判。

すると大統領は、

「ハリウッドはアウトサイダーや外国人の集まり。もし、彼らを全員追い出したらフットボールとマーシャルアーツしか見るものがなくなってしまう」

と口撃。

その発言に対してメリルも負けずに応戦。

「私たちの国の最も尊敬される地位に就くことを求められた人物が障害のある記者を真似した瞬間に私は衝撃を受けました」
と名前こそ出さないものの、トランプ氏を批判しました。

これに対して、トランプ氏はTwitterでメリルを

「ハリウッドで最も過大評価されている女優の一人」

と呼んで批判しました。

まりえ

このように、相手が誰であっても容赦なくウザ絡みするのがトランプ大統領のTwitterなのです。

トランプ砲とは

トランプ砲とはトランプ大統領がTwitterでつぶやいた内容がきっかけとなり、世界中の株式相場や為替相場が大幅に変動することを言います。

米国大統領の発言は世界を揺るがすほどの重要な力を持っていますが、トランプ大統領も例外ではありません。

しかし、その重要発言を通常なら公式な場でタイミングを考慮しながら行うのですが、トランプ大統領の場合Twitterで気軽にしてしまうので困るのです。

トランプ大統領は何の前触れもなくTwitterでとんでもない内容をいきなりつぶやくので、世界の市場が驚いて為替が大幅に動き、世界中の投資家がひどい目に遭ったりしています。

FRB議長の発言を打ち消すようなことをつぶやいたり、他国を批判するようなことをいきなり言うので、米国内のみならず他の国の株価にも大打撃を食らわせています。

まりえ

これまでに日本に対して「金持ちの国なんだから駐留経費をもっと払え!」、南米諸国に対しては「鉄鋼やアルミに追加関税を課す!」、北朝鮮に至っては「ロケットマン!米軍を使うぞ!」などと言いたい放題です。

まさにバズーカ級の威力を持っていると言えますね。
実際にトランプ大統領のツイートでこれまでの値動きの流れが一転し、痛い目にあったトレーダーも多くいます。

まりえ

「だれかトランプからスマホを取り上げてくれ!」と思ったトレーダーも多いのでは??

2019年5月5日 日曜日のトランプ砲で週明け下落でスタート

2019年5月5日、トランプ大統領はTwitterで

「中国との通商協議は継続しているが、遅すぎる。中国側は再交渉しようとしているがノーだ!」「中国からの輸入品2000億ドル分への追加関税率を10日までに10%から25%へ引き上げる」

とツイートしました。

2019年5月6日のドル円チャート。トランプ砲により下落。

これまでトランプ大統領は、中国の習近平国家主席との関係や通商協議の進展状況についてポジティブな発言をしており、このツイッターでの関税引き上げ発言は大きな方向転換を意味します。

5月5日は日曜日でしたので、週明けの5月6日のドル/円は大幅下落でスタート。

米株価指数先物も2%以上下落し、アジア株式も売り込まれて中国の主要株価指数は4%以上急落する事態となりました。

FXは業者によっては窓開けスタートとなったFX業者もあるようで、トランプ砲のインパクトの大きさを物語っています。

2019年8月2日 金融市場に激震を走らせた深夜のトランプ砲

2019年8月22日の日本時間深夜2:26、トランプ大統領のツイッターのつぶやきから市場は大混乱に陥ります。

トランプ大統領のツイートは、

「9月1日(日)から3000億ドル分の中国製品に10%の追加関税を課す」

というもの。
これは、対中関税第4弾に当たります。

2019年8月2日ドル円チャート。トランプ砲により下落

トランプ大統領のツイートからドル/円は急落。

この前日8月1日に重要指標であるFOMC政策金利発表とパウエルFRB議長の記者会見がありました。

FOMCは市場予測は0.50%の大幅利下げに反して0.25%の利下げにとどまりました。

また、パウエルFRB議長は

「長期的な利下げ局面の始まりではない」

と発言。

追加利下げの見込みが低くなったため、為替はドル高傾向になり、ドル/円も上昇。

しかし、その後トランプ大統領はパウエル議長の発言を受ける形で、

「パウエルFRB議長は我々を失望させた」

とツイートします。

その流れから1日も経過しない間に8月2日の対中関税のツイートが投稿されたわけですから、市場は混乱に陥り、ドル円が急降下する事態に陥りました。

NYダウも急落し、一時2万6548ドル台と6月27日以来1カ月ぶりの安値となりました。

トランプ大統領のツイッターは市場の重要材料!今後も急激な動きに注意

トランプが大統領である限り、彼のツイッターは市場にとって重要な材料となりそうです。

2020年は米大統領選がありますが、トランプ氏再選なんてことになればあと4年はこの状態が続くわけです。

まりえ

トランプ大統領のつぶやきはビジネス上の揺さぶりなのか、本当に気まぐれ的に発言しているのかはよくわかりません。
しかし、トランプ大統領就任以降、2年以上にわたって米国の株価は上昇し続けたことも事実であり、振り回されながらもアメリカの景気は良くなったということになります。

それにしても、世界中を巻き込む台風の目になっているトランプ砲は見逃せません。

ドル/円だけでなく、新興国にトランプ砲が打たれたときは新興国通貨も大打撃を食らいます。

なので、米ドル以外のポジションを持っていても資金管理は余裕をもって行いましょうね。

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