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1月にEU(欧州連合)を離脱したイギリス。
現在、イギリスとEUとの間でFTA(自由貿易協定)の交渉が滞っています。
まりえ
それまでに交渉が終結しなければ再び混乱が起きかねません。
ここではイギリスのEU離脱の今後の流れについて、わかりやすく書いていきますね!
ブレグジットについてはこの1記事で大まかな流れがわかるようにしていますが、2019年12月の総選挙までをより詳しく書いた記事もありますので、興味のある方はこちらもチェックしてみてくださいね。
英国のEU離脱|これまでの流れ
それでは、2020年現在に至るまでの動向をかんたんに振り返っていきましょう。
2017年
2018年
2019年
2020年
2020年、移行期間中のスケジュール
そもそも「移行期間」とは何でしょうか?
1年弱の間に両者がすべての交渉に同意し、協定の発行を進めていきますが、大方の見方ではまず不可能と言われています。
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2020年3月3日 FTAに関する交渉開始
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2020年6月30日 移行期間延長の同意期限
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2020年12月31日 移行期間終了
現時点で英国のジョンソン首相は移行期間延長はせず、予定通り12月31日に移行終了を目指すとしています。
スケジュール通りにEUとの交渉が合意に至れば、翌1月1日から英国はEU外の国としてEUと新しい付き合いを始めることになります。
もし交渉が合意に至らない場合「将来関係協定なき移行期間終了」となり、大混乱を招きかねません。
移行期間中に主に協議されるもの
EU側と協議される重要事項は主に以下の事柄です。
1、FTA(自由貿易協定)など新たな国際協定
しかし、カナダとEUのFTAは交渉だけでも7年もかかっており、短期間で協定を決めるのは困難とも言われています。
2、アイルランド国境に連なる問題
まりえ
メイ首相は北アイルランド、アイルランドとの国境には国境検査、関税は行わない方針でした。
そしてジョンソン首相はというと、北アイルランドを経済特区、アイルランドはEUの経済同盟に残留させることにしました。
3、EU市民の権利保全、新しい移民管理制度の準備
現在英国に居住しているEU市民は、2021年6月30日以降も英国に在住する場合は永住権の取得が必要になります。
これまで自由に行き来できていたEU圏と英国の人々でしたが、英国の離脱によりさまざまな制約が生まれます。
これらの人々の権利保全なども協議の焦点です。
新型コロナウイルス感染拡大によりEUとの協議が行き詰まっている
新型コロナウイルスの感染拡大は世界中に及んでいますよね。
東京オリンピックの延期、テニス「ウィンブルドン」中止、G7やG20などのサミットもテレビ会議に変更されるなどこれまでにない処置がとられています。
そんな中、EUと英国の「将来関係協議」もコロナの影響で当初計画していた日程での遂行が困難に。
実際、協議は6月まで過密な日程で組まれていました。
しかし、ジョンソン首相とEUのミッシェル・バルニエ首席交渉官のコロナ感染が確認され、英国は3月24日〜ロックダウンに入ったこともあり、結局3月の第1回は行われたもののその後の日程は延期となっています。
英国がコロナ危機により経済的に大きなダメージを受けることは必至となっています。
このような中で、年末までに大量の項目の協議を本当に終了できるのかどうかに注目が集まっています。
「将来関係協定なき移行期間終了」のリスク
3月の第1回目の協議では、既に英国・EU側の考え方の違いが明らかになっています。
その上、コロナの影響で今後の交渉が遅れるリスクが。
もし、「将来関係協定なき移行期間終了」となれば再び大混乱に陥ります。
コロナの第2波を警戒するならば移行期間延長が妥当ですが、現時点で英政府は延期はしないと明言しています。
ゴーブ国務大臣「移行期間を延長しない」と正式に言明
2020年6月12日、ゴーブ国務相は「2020年末を期限としているEU離脱後の移行期間を延長しない」と正式に言明しました。
この発言から、英国は2020年中には移行を終了させ、2021年1月1日〜完全にEU離脱となります。
今後は移行期間の期限までの動向に注目
まりえ
新型コロナのため交渉が滞っているので、今後どのように協議をしていくかにより協議の日程にも影響するでしょう。
特に英ポンドの通貨ペアを持っているなら為替リスクに十分注意しましょう。
いつも以上にリスク管理に気を配ってくださいね。
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