ユーロポンドの見通し予想【2021年】欧州リーダーたちの政権交代

2021年ユーロポンド

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2020年はコロナで甚大な被害を受けた欧州。
2021年はどんな展望となりそうでしょう?

まりえ

2021年のユーロポンドの値動きと共に予測していきます。

2020年はコロナで大ダメージを受けた欧州と英国

マスクと消毒液

世界中で猛威をふるったコロナ。
特に2020年3月~4月にかけて欧州は世界の中でも深刻な状況に陥りました。

特にイタリアでの感染者数が爆発的に拡大

死者数も3月21日には5000人弱にまでのぼりました。

年末に英国で変異種見つかる

英国内で感染が拡がったため、3度目のロックダウンに踏み切りました。

一方で欧州では年末の感染拡大はそこまで深刻ではなく、変異種の感染も大きく広がらずに済みました。

欧州と英国ともにはなはだしい被害を受けた

秋以降の感染状況はそれぞれ異なりました。
2021年はワクチンの接種状況により、経済も回復に向かいそうです。

政権交代に注目

今年の欧州はリーダーの交代に注目です。

2021年秋メルケル首相が引退、ドイツは新首相へ

 

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メルケル首相が政界を退きます。

彼女はドイツだけでなく欧州の顔ともいえる人物なので、次のドイツのリーダーが誰なのかは注目の的。

1月16日、与党キリスト教民主同盟(CDU)の党首選が行われ、中道派のアルミン・ラシェット氏が新党首に選ばれました。

しかし、これでラシェット氏が新首相に決まったわけではありません。
今年、3~4月の間に首相候補を決定し、9月26日の連邦議会選挙を経て新首相を決定します。

順当にいけばラシェット氏が新首相となりますが、コロナ対策で苦戦してから世論調査で支持率が低下しており、首相争いに勝ち残れるか不安が持たれています。

イタリアでは新首相「スーパーマリオ」ドラギ氏が就任

1月26日にコンテ首相が辞任、欧州中央銀行の前総裁のマリオ・ドラギ氏が新首相に。
ドラギ氏はあのECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁です。

  • 2005年~2011年までイタリア銀行(イタリアの中央銀行)総裁
  • 2009年~2011年まで、金融安定理事会の初代議長
  • 2011年~2019年までECB総裁

上のように主要なポストを歴任。

ECB総裁時代には2010年に起きた欧州債務危機の際にユーロ破綻を防ぐために「必要なことは何でもする」という発言で有名になりました。

ドラギ首相は幅広い政治勢力の支持を得て「挙国一致」内閣を実現させました。
経済財務省にはイタリア銀行の上級副総裁のダニエレ・フランコ氏を指名。

金融のプロであり、“スーパーマリオ”の異名を持つドラギ首相がコロナで前代未聞の危機に瀕したイタリアの再生にいかにして取り組むかに注目が集まっています。

バイデン政権の誕生は下支え要因

 

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2021年1月、米国で民主党のバイデン政権が誕生しました。

バイデン大統領は外交で協調路線を敷く見込みなので、米国の政権交代は欧州にとっても好材料です。

トランプ大統領はアメリカファーストで、NATOに対して一方的な注文をしてきたりと欧州各国はトランプ大統領に振り回されてきた格好になります。

バイデン大統領がロシア、中国にどれくらい厳しい姿勢を取るかはまだ分かりませんが、協調姿勢は歓迎されています。

景気は英国がやや遅れて回復する見込み

欧州の景気はコロナ第2波でそこまで大きな影響を受けなかった欧州と、厳格なロックダウンを強いられた英国で回復のスピードが異なる見込みです。

欧州は2021年後半から徐々に回復、英国は2021~2022に回復と言われています。

そのため、2021年前半はユーロがポンドに対してやや強くなることが予想されていますが、これもワクチンの接種の進み具合によって状況が変わる可能性が高いので注意が必要です。

テクニカルからのユロポン予測

それではテクニカル分析を使ってユーロポンドの2021年の値動きを考えてみたいと思います。

週足

ユーロポンド週足

長期では0.83~0.93ポンドの間を行き来するレンジ相場になっています。
目先はレンジ下値の0.83まで下降すると予想できます。

もし、下降ブレイクすると0.80、0.75ポンドが下値目標として浮上します。

日足

ユーロポンド日足

現在、長期のレンジ相場内で下降中なので、日足は下降トレンドを描いています。

直近では0.87ポンドの水平線を下方ブレイク、0.87ラインにロールオーバーしています。

今後の値動きとして浮上する3つのシナリオ
  1. そのまま下降していく
  2. 現在の水準でしばらく揉み合うか
  3. 水平線の上のゾーンに戻っていく

ユロポンは欧州・英国のこれからの動向に注目

欧州も英国もワクチン接種でコロナの集団免疫を獲得していけば経済回復の見込みがあります。

現時点では欧州が今年後半から回復に向かい、少し遅れて英国が回復すると見られていますので、その点を頭に入れてトレードしていくと良いでしょう。

また、欧州では新たなリーダーが生まれていますので、これから欧州の顔となる人物が誰になるのか、欧州と周辺地域のパワーバランスに変化があるのかにも注目です。

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