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まりえ
移動平均線やボリンジャーバンドなどに比べると知名度は低いですが、実は短期トレードにとっても役立んですよ。
ATRってなあに?
ATRとはAverage true rangeの略称。
直訳すると「真の平均値幅」で、ボラティリティの大きさが表されます。
ところで、「ボラティリティ」って何だか知っていますか?
これは、価格の動く幅を意味します。
つまり「ボラティリティが高い=価格の動く幅が広い」なんですね。
反対に「ボラティリティが低い=価格の動く幅が狭い」っていうこと。
ということは、ボラティリティが高ければ高いほど、大きな利益を出せるチャンスがあるわけですね。
ATRってどうやって計算するの?
次にATRの計算方法をチェックしておきましょう。
計算式を理解していなくても指標を使いこなすことはできますが、より理解を深めるために計算方法を見ておきましょう。
ATRを計算するためには、TR(トゥルー・レンジ)を計算する必要があります。
- 当日高値と前日終値の差
- 前日終値と当日安値の差
- 前日高値と当日安値の差
この中で最も大きな値が当日のTRとして記録されます。
そしてTRの移動平均がテクニカル指標ATRとしてチャートに表示されることになるのです。
日数はチャートで変えることもできますが、ベーシックな使い方としては14日ですね。
スイングトレードなら日足が適しています。
一方短期トレードでは、ローソク足の設定を時間足や分足にすると適切なテクニカル分析が可能になりますよ。
その場合、ATRも時間足や分足に対応したものが表示されます。
ATRの使い方ってどうするの?
ATRはボラティリティの大きさを表すことが分かりましたね。
それではどのように実践的なトレードに活かしていけばよいのでしょうか?
- レンジ相場⇒下降トレンドの発生
- レンジ相場⇒上昇トレンドの発生
トレンドが切り替わるときはATRの値が上昇するので、そこでエントリーしましょう。
レンジ相場→トレンド発生時を狙います。
事前に水平線を引くなどして、上限と下限をあらかじめチェックしておくとよいですね!
ATRのエントリー【実践編】
それでは実際のエントリーについてレクチャーしていきます。
ちなみにATRの指標が使えるFX業者は多くはなく、国内ではマネースクエア、ヒロセ通商、IG証券、オアンダなどに限られています。
下のチャートはマネースクエアのもの。
ローソク足の下の細い線がATRです。
ATRは一本のラインで表示されていますが、値が上下しているのが分かりますよね。
この値が大きいほど、価格の変化が大きいことを表します。
ATRで見極められるのは「トレンドの発生」でしたよね。
レンジ⇒トレンドに移り変わる瞬間が分かれば、エントリーするタイミングの精度も上がります。
レンジ相場の特徴⇒ATRが水平
レンジ相場の特徴は比較的同じようなボラティリティでレートが推移していることです。
上限と下限の間を行ったり来たりします。
そのためATRは水平になりやすいです。
トレンド相場の特徴⇒ATRが山なり
トレンド相場ではどちらか一方に向かって値動きが進んでいくため、ボラティリティが大きくなります。
そのため、トレンドの発生時からATRの値は上がっていき、トレンドの終了が近くになると、ATRの値は下がっていきます。
ATRは山なりのようになります。
これらのことを踏まえた上で、先ほどの画像からエントリーポイントを探っていきましょう。
ATRから判断するエントリーポイントは緑色の丸印の箇所です。
ちょうど緑色の丸印でATRの線が水平から右上がりに移り変わっていることが分かります。
ここで、レンジ⇒トレンド相場になったのですね。
ローソク足を見ると、レンジ→下降トレンド発生が確認できます。
ショートでエントリーすれば、利益を出せるはずです。
ATRはあくまでもボラティリティの大きさを表す指標で、値動きの方向まではわかりません。
必ずローソクやほかのテクニカル指標を参考にトレードしましょう。
また、トレンドの転換点を捉えることも難しいと言えます。
先ほどの例では、ATRが山なりの形をしている箇所で、下降トレンド⇒上昇トレンドという変化が起こっています。
ATRというのはゴールデンクロスみたくハッキリとしたエントリーサインやイグジットサインは出ません。
ATRを使うときは、ローソク足や他のテクニカルを併用してくださいね!
まとめ
まりえ
- ATRはボラティリティの大きさを表す指標
- レンジ相場では、ATRは水平になる
- トレンド相場では、ATRは山なりになる
- トレンド発生時がエントリーポイントになる
- ローソク足や他のテクニカルを併用すること