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ブルックス本には「バーブワイヤー」というチャートパターンが載っています。
5章で紹介されています。
冒頭でブルックス氏自身が
「この項は本書のなかでも最も重要な情報が書いてあるため、注意深く読んでほしい。そうすれば、トレードにおける損失の最大の原因のひとつを避ける助けになるだろう」
と書いています。
その通り、バーブワイヤーは安易に手を出すと損失を出してしまうチャートパターン。
なので、十分気を付ける必要があります。
まりえ
バープワイヤーとは?
バープワイヤーって?
アル・ブルックス氏が書いた「プライスアクショントレード入門」、通称「ブルックス本」という書籍の第5章に登場するチャートパターンです。
もともと「バープワイヤー」という言葉は有刺鉄線を意味し、ローソク足の並び方が有刺鉄線に似ていることから名づけられたのでしょう。
バープワイヤーの条件
- 3本以上の足からなるトレーディングレンジ
- 足が大きく重なっている
- 1本以上の十字線がある
- EMAの近くに出現することが多い
上のチャートではEMAは表示していませんが、青い四角内の形状がバープワイヤーです。
4本のローソク足のうち、2本が十字線となっています。
また本の中では、「この重要なパターンは日中にその日のレンジの半ばにできることが多く」と書かれていますが、FXだと時間に関わらず出現しているようです。
ローソク足の十字線にはどんな意味がある?
十字線とは
バーブワイヤーでは十字線の出現が条件。
そもそも十字線はどんな意味を持つのか知っていますか?
十字線は始値と終値が同一レートで、上ヒゲと下ヒゲで構成
- 上ヒゲと下ヒゲが同じ長さ
- 下ヒゲが長い十字形
- 上ヒゲが長い逆十字形
など状況により形は異なります。
相場が転換するサインと見られています。
十字線が重要なワケ
十字線はトレンドが反転する見込みを示す先行指標となります。
また、十字線が現れたにも関わらず反転しなかったら、トレンド継続となる可能性が高いとされています。
バープワイヤーではトレードを見送るのが無難
売買が拮抗した状態なので方向感が見えにくい
「プライスアクショントレード入門」でブルック氏は
「怪我をしたくなければ、バープワイヤーには触らない方がよい」
としています。
バープワイヤーが形成されているときの市場参加者
- 買い勢力
- 売り勢力
- 様子見
買い勢力と売り勢力がほぼ拮抗していて、方向感がつかめません。
これではどちらかにブレイクしたとしても、損切や利確などでレンジ内に価格が戻り、ブレイクがダマシになってしまうことも。
チャートで確認
バープワイヤーが形成されたあと、一旦ブレイクしたものの•••
でもバープワイヤーの次のローソク足を見てください。
ブレイクは打ち消され、上ヒゲの長いコマ足となって終了しています(ティーズブレイク)。
ブレイクした時点で新規買いも入ったけれど、ここが天井と見て利確の売りをする買い勢力もいます。
買い勢力の足並みが揃っていないため、上昇の勢いは限定的となり、結果的に押し戻されています。
①のブレイクの時点で新規買いした人にとってはブレイクがダマシに。
②で見られるように下降したものの、③で再び上がった
②の段階で売り勢力の利確買いと、新規買い勢力が出現し、売りが限定的となったんのでチャートは上昇しています。
バープワイヤーが出現するとこのような方向感のない動きが現れることが多いため、安易なエントリーはリスクがあります。
他の指標も使いながら判断を
まりえ
それらを無視してバープワイヤーだけで判断するのは、サイコロを転がすのと何ら変わらなくなってしまいます。
勝率の高いトレードを行うためには
- トレンドの状態
- サポート・レジスタンスの位置
- その他インジケーター
などを複数の指標に、バープワイヤーを1つの材料として組み合わせて判断することが大切です。
バープワイヤーに注意してトレードしてみよう
バープワイヤー、どうでしたか?
売り買いの勢力が拮抗し、さらに様子見しているトレーダーが増えている状態を示しています。
方向感を見定めるのが難しく、ダマシになることも多いため、バープワイヤーが出現したときは注意してトレードしましょう。
ポチップ