【脱初心者!】「新訳 バブルの歴史 最後に来た者は悪魔の餌食」でサイクル理論を学ぼう

【脱初心者!】「新訳 バブルの歴史 最後に来た者は悪魔の餌食」でサイクル理論を学ぼう

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

FXのトレードを上達させる1つの手段として書籍から学ぶという方法があります。

しかし、書店にはFXを始めとして投資関係の本がたくさん並んでいますのでどれを選んでいいのか迷いますよね。

まりえ

そこで、今回オススメの相場関連本をご紹介しますね(^^)

「新訳 バブルの歴史 最後に来た者は悪魔の餌食」

エドワード・チャンセラー 著
出版社:パンローリング
定価:本体3,800円+税
四六判560ページ

目次

序文 最後にやってきた者が悪魔の餌食になる
第1章 「バブルの世界」――金融投機の起源
第2章 チェンジアリーの株式売買と1690年のプロジェクトの時代
第3章 忘れえぬ許しがたい南海計画
第4章 黄金の見かけにだまされた1820年代の新興市場ブーム
第5章 迅速な交通手段――1845年の鉄道ブーム時代
第6章 金メッキ時代――だまされ、魔法にかけられ、悪魔にとりつかれた時代
第7章 新時代の終焉――1929年の世界恐慌とその余波
第8章 カウボーイキャピタリズムーーブレトンウッズからマイケル・ミルケンまで
第9章 カミカゼ資本主義――1980年代の日本のバブル経済
エピローグ ならず者の経済学者

この本の内容

まりえ

ちょっと分厚い本ですので「ウッ」となってしまうかもしれませんが、読み始めるとのめり込むはず!

これは日経BP社から2000年に刊行されていた「バブルの歴史 チューリップ恐慌からインターネット投機へ」が絶版になり、しばらく経ってから復活した新版となります。

17世紀から今日に至る400年間、人々の生活は大きく変容し、経済が拡大して便利な時代になりました。

しかし、その間には常に投機という人間の欲望にさらされてきたのです。

オランダのチューリップバブルから始まった

チューリップ

花に模様が入ったり、花弁の先が変形するというだけでチューリップの球根が高値となり、なんとたった1個が住宅と同じ値段にまでなった!

そんな時代が実際にあったなんて信じられますか??

今考えると不条理な話ですが、そんな馬鹿らしいようなもの(この場合はチューリップの球根)がある時代には急に注目されて価値を持ち、とんでもない金額にまで膨れ上がります。

まりえ

これがバブル。
最後につかんだ人は、弾けたときに大損します。

この4世紀あまりの間、世界のさまざまな場所でヒトはバブルと暴落を繰り返している

面白いのは時代によって投機対象は異なるものの、市場に参加する人たちはほぼ同じような行動をしています。

  チューリップバブルから南海泡沫事件、デリバティブ、ヘッジファンドに至るまで同じような熱狂と暴落が繰り返されている のですね。

“歴史は繰り返す”といいますが、歴史から学ばないのがヒトなのだな、と感じさせる一冊。

もちろん日本のバブルのことも取り上げている

日本のバブル好景気

プラザ合意後バブル景気に突入していく様子、日本人がヴェルサーチやアルマーニを着てモネの絵画を買い漁り、不動産市場の流動性の乏しさからゴルフの会員権指数が不動産相場の先行指標となり、日本の不動産会社がハワイのゴルフコースを買い占めていたことなどが紹介されています。

やがて80年代後半、バブルは最終局面に差し掛かります。

三菱地所がマンハッタンのロックフェラー・センターを10億ドルで購入し、ソニーがコロンビア・ピクチャーズを34億ドルで買収してハリウッド進出、野村證券は日経平均株価が1995年には8万円台に到達すると予想していました。

そして、ついに日銀による利上げを皮切りに徐々にバブルはしぼんでいきます。

バブル崩壊後は逮捕者も出て、ご存知の通りの今も続いている長年にわたる不況に直面していますよね。

日本のバブル期の様子は未経験世代の方こそ、ぜひ読んでいただきたい項目。

まりえ

「本当にこれが日本で起こってたの?」と思うほどの出来事が克明に描かれています。

サイクル理論を理解するなら必携の一冊

サイクル(循環)

景気循環のようなサイクル理論をトレードの材料としていたり、数年ごとに規則正しく訪れる景気の波に興味がある方は、この本はかなり参考になります。

景気循環の4つの局面|繰り返される

  • 回復
  • 好況
  • 後退
  • 不況
景気の谷→景気拡大、景気の山と呼ばれる最高点に達した後、景気後退局面があり、景気の谷と1つの循環 を作り上げます。

サイクル理論

景気循環ではある程度決まった年数で1つの山が作られるため、その谷と山のタイミングを知り、トレードします。

大きなサイクルの中には小さなサイクルがいくつもあり、その年数でサイクルの種類は変わってきます。

チャートを見てサイクル理論を学ぶのも悪くないけれど、 何度となく反復される強欲と狂気に満ちたストーリーを読んだ方が面白く学べる のでは??

また、そこで起きた出来事をパターンとして見ておくと今の相場に照らし合わせて考えることができますので、そういう読み方をしても◎。

「脱初心者!」手法以外の本にも目を向けて

この本をご紹介した理由は、手法の本ではなく、人間が投資で繰り返してきた過ちの歴史だから。

脱初心者を目指すトレーダーの方に是非読んでほしいですね。

まず、手法ばかり勉強していてもあまり意味がない

特に初心者トレーダーから中級者トレーダーにレベルアップしようとしている場合、本屋さんで手法本を購入してもレベルアップしないこともあります。

新しい本を買って新しい手法を見て、一時期テンションは上がるでしょう。

しかし、結局手法が自分に合っていなかったり、書かれている通りのことを守ることができずに結果が出せずに終わることがほとんどなのです。

一時的なモチベUPを目的に手法本を読むのは良いのですが、気づかずに同じことを繰り返していても意味がありません。

中級者へのレベルアップには、別の角度から相場を見つめてみる

レベルアップ

そのためにこの本はかなりオススメ。
歴史は繰り返すもので、未来を知るためには過去を学ぶしかありません。

とはいえ、歴史の試験じゃあるまいし、起こった事実だけを並べて無理やり覚えようとしても無意味です。

そういう点では小説感覚で読み進めていくことができる本や資料を使って相場分析に必要な知識を蓄えておくことが大切です。

生々しいバブルを追体験してみては!?

「これが本当に実話なの?」と思えるほど生々しい人間同士のやりとりを時系列に読めます。

ページ数は多いのですが、読み始めるとのめり込んでしまいますよ!

トレードの気分転換として気軽に手に取ってみてはいかがでしょうか??

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA