なぜ米雇用統計の発表で為替があんなに激しく値動きするのか?

なぜ米雇用統計の発表で為替があんなに激しく値動きするのか?

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米雇用統計は、毎月第1金曜日にアメリカ労働省から発表される「超重要指標」です。

雇用統計の前後には為替が大きく動きます。

まりえ

雇用統計は、数十~数百Pipsの利益を狙えるビッグチャンスである一方で、うかつに初心者が手を出すと、あっという間にロスカットされてしまう…そんな月に一度のビッグイベントです。

そこで今回は、雇用統計前後の為替相場の特徴と、雇用統計発表時の立ち回り方(トレード手法)を紹介していきます。

そもそも米雇用統計ってなに?

米国雇用統計とは、米国の雇用情勢を調査した統計で、FXトレードを行う上では、最も重要な経済指標のひとつです。

「失業率」「非農業部門雇用者数」「週労働時間」「平均時給」「建設業就業者数」「製造業就業者数」「金融機関就業者数」など、計10数項目の指標が発表されます。

これらは、アメリカの景気を判断する上での重要な判断材料となるため、指標発表の前後には、為替相場は非常に大きく動きます。

トレンドが変わるきっかけになったり、トレンドとは全く逆方向に大きく動いたり、指標発表前後の相場は、プロでも推し測れないような動きをするので、注意が必要。

原則、毎月第1金曜日の日本時間 21時30分(冬時間:22時30分)に発表されますので、発表前、少なくとも15分前にはポジションを整理しておくのが無難です。

米雇用統計発表時の為替相場の特徴

雇用統計発表時の為替相場の特徴を一言で表現すると…『荒れる』です。
指標内容の良し悪しだけでは、相場がどちらに動くかは判断できません。

例えば、指標内容が非常に強く(良く)、米国の景気が良好であるという証拠になったとしても、『市場参加者の思惑ほどではない』という場合には、ドルが大きく売られます。

大量の売り注文によって一気にドルが値を下げると、市場参加者は更にドルをショート(売り)します。

売りが売りを呼び込んだ結果、指標内容だけでは説明できないほどに大きくドルが値を下げる…なんていうことも起こり得ます。

雇用統計は『いってこい』

雇用統計相場の特徴の一つに、『いってこい』という動きがあります。

例えば、ドルが大きく売られ、数分の間に50Pips近く値を下げた後、あっという間にもとの価格帯まで値を戻す、といったような動きです。

1ドル110.0円だったドル円相場が、一瞬で109.5円付近まで円高が進行し、その後あっという間に110円付近まで値を戻す…この動きを『いってこい』と表現します。

米雇用統計は『読めない』からこそ『稼げる』

雇用統計発表前後の相場の動きは荒く、事前に動きを予想することはまず不可能です。
しかし、荒っぽい動きだからこそ『稼げる』ことも事実です。

一瞬で数十Pips~数百Pipsが狙えるタイミングというのは、めったにありません。

しかも雇用統計の場合、時間が決まっているので、そのタイミングでチャートに張り付ければOK。

まりえ

『台風の時こそいい波が来る』というサーファーのように、トレーダーにとっては、雇用統計の時こそ大きなチャンスです!

その時には、世界中の多くのトレーダーが参加しており活発な取引になります。
だからこそ稼げるんです。

米雇用統計発表時のトレード手法は…

まりえ

ファンダメンタル的に、予測して戦略を立てることは難しい…。

もちろん、ある程度の景気見通しを立てておくことは可能ですが、先にも書いたように、『指標が良ければドルが買われるとは限らない』のです。

しかも、順張りで流れについていったとしても、『いってこい』をされたら、往復ビンタで大打撃です。

雇用統計発表時にできることは…『静観』、勝負はその後!

無理にエントリーせず、無理に損切もせず、静観することです。

そして狙うのは…『雇用統計の波がひと段落した後』です!
雇用統計の大きな波によって、短期的なトレンドが発生します。

その短期的なトレンドが、長期トレンドと同じ向きだと思ったら、迷わずエントリーしましょう。
短期的トレンドが、長期的トレンドと逆方向の場合は注意が必要です。

米雇用統計発表時のトレードまとめ

米雇用統計が発表されるタイミングでは、為替相場は大荒れになります。

リスクがあることには間違いないですが、荒れた相場だからこそ、大きく稼げるチャンスでもある…。

初心者は近づかないことをおすすめしますが、証拠金や余力に余裕がある人は、雇用統計前後の大きな波を狙ってみてはいかがでしょうか?

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