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13世紀にイタリアで発見されたフィボナッチ数列は、相場の世界でも広く知られています。
トレードの世界にはフィボナッチを使用したさまざまな投資手法があって、中でも「フィボナッチリトレースメント」が有名。
まりえ
ラインの引き方や使い方について見ていきます。
フィボナッチリトレースメントとは
トレンド発生中の押し目や戻りがどの価格を目標にしているのかを予測するテクニカル指標です。
トレンド相場であっても価格は一方的に動き続きません。
一時の反転サイクルがありつつトレンドを形成していきます。
上昇トレンドによる調整局面を「押し目」、下降トレンドでは「戻り」と言います。
これがどれくらいの水準にまでになるかを見るのに役立つのがフィボナッチリトレースメントなのです。
フィボナッチ数列とは
イタリアの数学者フィボナッチが発見した数列。
フィボナッチ数列の法則
- 連続した2つの数字の和がその上位数になる
- どの数もその上位の数に対して0.618倍となりどの数もその下位の数に対して1.618倍となる
フィボナッチ数列の具体的例
1+1=1
1+2=3
2+3=5
3+5=8
という風に計算します。
フィボナッチ数列は1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89…と続きます。
さらに、フィボナッチ数列の自然数を1つ後ろの数で割ると
1÷1=1
1÷2=0.5
2÷3=0.67
3÷5=0.6
5÷8=0.625
8÷13=0.615
13÷21=0.619
21÷34=0.618
34÷55=0.618
55÷89=0.618
途中から0.618になっていきます。
反対に、フィボナッチ数列の自然数を1つ前の数で割ると
1÷1=1
2÷1=2
3÷2=1.5
5÷3=1.667
8÷5=1.6
13÷8=1.625
21÷13=1.615
34÷21=1.619
55÷34=1.618
89÷55=1.618
途中から1.618になります。
1:1.618は「黄金比率」と呼ばれ、最も美しくバランスが取れた比率だとされます。
名刺や国旗、パルテノン神殿などがこの比率で作られていることが知られています。
フィボナッチリトレースメントの引き方
MT4でのフィボナッチリトレースメントの引き方を見ていきましょう。
挿入タブをクリックし、「フィボナッチ」→「リトレースメント」を選びます。
フィボナッチリトレースメントはメニューバーからも選択できます。
上昇トレンドでは安値を始点として高値までドラッグ&ドロップします。
下降トレンドでは反対に高値を始点として安値までドラッグ&ドロップします。
始点から終点までの点線が表れ、6本の線が自動的に表示されます。
線の色を変えたいなら、点線をダブルクリックし、右クリックで「プロパティ」です。
「全般」タブと「フィボナッチ・レベル」タブで線の色を変えることができます。
フィボナッチリトレースメントの使い方
トレンド中に逆に動いたときに、どれくらいまで動くかを予測するために使います。
上昇トレンドの例で解説
上昇トレンドの高値が確認できたら、フィボナッチリトレースメントを引きます。
押し目(反発)が予想される水準
表示されたフィボナッチリトレースメントの
- 23.6%
- 38.2%
- 50.0%
- 61.8%
です。
FXでトレードする際は水準に達してもすぐに動かず、反発を確認した後取引をします。
フィボナッチリトレースメントで注意したい2つのこと
利用するときに気を付けておきたいポイントを見ていきましょう。
高値と安値が見つけにくい
まりえ
チャートを見ていると高値と安値はいくつもあり、人によって始点と終点は異なります。
つまり、フィボナッチリトレースメントが引かれる位置は人によって変わるのですね。
「始点はトレンド開始のポイントに決める」など、ルールを作って引いていくと、高値と安値を捉えやすくなります。
反発の水準は予想しにくい
まりえ
もちろん、61.8%で必ずしも反発するとは限らず、そのまま水準を通過してトレンド転換する場合もあります。
ただ、フィボナッチリトレースメントは、相場の重要ポイントを示す水準を表すラインとして役立ちます!
フィボナッチの水準に価格が近づいてきたら何かしらの動きを見せる可能性があると予測して準備しておきましょう。
他のテクニカル指標と組み合わせて活用する
フィボナッチリトレースメントは線がたくさんあるので、慣れるまでは相場判断が難しいかもしれません。
でも練習していくと重要ポイントを見つけられるようになり、投資判断にも役立ちます。
どこで反発するのか分かりにくいというデメリットもあるので、移動平均線やオシレーターなど、その他のテクニカル指標と組み合わせて利用していくのがオススメです。