ラリー・ウィリアムズの手法を解説!テクニカル指標や本も紹介

ラリー・ウィリアムズ

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FXや商品、株式投資を行っている方なら一度は耳にしたことがあるハズ。
投資家「ラリー・ウィリアムズ」
日本でも多くの本が出版されているので、目にした人も多いことでしょう。

では相場の世界で、どんな経歴を持った方なので知っていますか?

まりえ

ここでは、ラリー・ウィリアムズ氏のプロフィールや名言などをお伝えしていきます!

ラリー・ウィリアムズの経歴

1942年生まれの米国の著名投資家です。

1987年のリアルマネーコンテストのロビンスカップで、衝撃の113.76倍ものリターンを生み出して優勝を果たしました。

1万ドルをわずか12ヶ月114万ドルにまで増やした驚愕の記録は未だ破られていません。

さらに、1997年に彼の娘のミシェル・ウィリアムズが約10倍のリターンを出して優勝しています。

一躍スタートレーダーの仲間入りをした彼は、オリジナルのテクニカル指標や手法の開発に着手しました。
また、モンタナ州の上院議員選挙に2度出馬して落選したこともよく知られています。

まりえ

現在は執筆活動や講演を行っており、世界中の投資家が彼の著書を愛読しています。

日本人の個人投資家に人気が高い

ラリー・ウィリアムズは日本人の個人投資家から評判が高く、パンローリング社からは書籍の出版にとどまらず来日時にはセミナーを開催し、多くのトレーダーに刺激を与えています。

日本語の公式ウェブサイトもあり、積極的に日本人向けの情報発信も行っています。
参考:ラリー・ウィリアムズ日本公式サイト

2020年は80歳という高齢でパンデミックのさなかということから、世界を回っての講演が困難となり、Webセミナー中心の活動となっています。

2020~2021年の米国株式市況の予想が的中!

ラリー氏は個人トレーダー向けの会員制サービスや無料ウェブセミナーで、「2020年パンデミックがピークを迎えたとき、4月中旬から株式市場は大幅な上昇に転じる」と予測しました。

ここでいう「パンデミックがピークを迎えた」というのは、米国内での死亡率が高止まりした時点を指していますが、株式市場はこれをボトムとして猛烈な反転に転じ、その時期は4月中旬との予測でした。

まりえ

実際3月のパンデミックの暴落後、米国主要株価指数は反転し、年内には史上最高値を更新しています。

ラリー・ウィリアムズのテクニカル指標「ウィリアムズ%R」とは

これは、ラリー氏が開発したオシレーター系のテクニカル指標です。

一定期間の最高値と最安値の範囲を基準に、直近の終値が相対的にどの水準にあるかを示します。
ウィリアムズ%Rはストキャスティクスに似ており、当日終値との差を求めるのが最安値か最高値かの部分が異なります。
以下に両者の計算式を示します。

ストキャスティクス%Kの計算式
ストキャスティクス%K=(当日終値-過去n日間の最安値)÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)×100

ウィリアムズ%Rの計算式
ウィリアムズ%R=(当日終値-過去n日間の最高値)÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)×100

また、オシレーターのグラフはストキャスティクス%Kは0~100%で表示されるのに対し、ウィリアムズ%Rは-100~0%で表示されます。

%Rの具体的な投資手法としては-80%以下が売られすぎ、-20%以上が買われすぎと判断します。(実際のトレードでの基準は人によって異なります。)

他のオシレーター系指標と同様に、ダイバージェンスに注目して相場の反転を予測することも可能です。

引用:OANDA公式サイト

ラリー・ウィリアムズの手法「ウップス」とは

ラリー・ウィリアムズの取引手法のうち、「ウップス」はシンプルな手法で、世界中の投資家も採用していると言われています。

ギャップを駆使した戦略

寄り付き後に前日の流れから反転する所を狙ってトレードします。

  • 前日の安値よりも安い価格で寄り付き、前日の安値を上抜いたら買い
  • 前日の高値よりも高い価格で寄り付き、前日の高値を下抜いたら売り

ウップスは戦略は投資家が狼狽売りをしたところを拾っていく作戦。
押し目買いの入りやすい強い上昇トレンド中に上手く行きやすいとされます。

ラリー・ウィリアムズのウップスの考え方

  1. 前日の安値を下回る価格で寄り付くと「下放れしたのではないか」という不安により投げ売りが起こる
  2. 投げ売りを吸収して前日の安値まで戻すと、「少し安くなれば買ってくれる人がいる」ことを確認できる
  3. ということは、この銘柄には需要があるので皆が買ってくれるはずだ

という理屈によりエントリーを行います。

ラリー・ウィリアムズの名言・格言

「今年は負けトレードについての話に多くの時間を割いているが、これは私達が負けトレードの経験がないからではなく、負けトレードをなくせばパフォーマンスがもっと向上することに気づいたからだ。」

「価値を予測するな、ということになる。市場が喜んで払うものが真の価値なのである」

「どういったルールを学ぶよりも、マネーマネジメントを学ぶことほど重要なことはない」

「大きな損失は、現実を無視して信念に基づいてトレードしたときにやってくる」

「現在抱えているポジションは必ず負けトレードになる。しかも大きな負けトレードに」

「利益を出すのに時間を必要とするため、時間は味方である」

出典:ラリー・ウィリアムズの短期売買法 改定第2版

ラリー・ウィリアムズの本の紹介

引退宣言したものの、また復活もあり得る?

ラリー氏は個人投資家に対する情報提供活動は2020年で引退宣言をしています。

実際にパンローリング社の「ラリー・ウィリアムズの習慣マーケット分析(ラリーTV)」は2021年1月で終わっています。

ただ、ラリー氏はこれまで何度も引退宣言をしているので、今後また活動再開してくれるかも!?

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