FXでの試し玉の有効性について解説してみました。

試し玉の有効性

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FXでは資金管理と建玉管理が手法以上に非常に重要です。

自分の資金を守るためにどのようにポジションを構築していくかは投資の世界で昔から研究されています。

相場の値動きを完璧に見越すことは不可能

そこで、建玉管理の一種ともいえる試し打ち(試し玉)をしてみましょう。

まりえ

ある程度冷静に相場を見つめられ本玉に移っていくときの大失敗を防げます。

ここではFXの試し玉について解説します。

初心者にもできる建玉操作「試し玉」

重要なので繰り返しますが、資金管理と建玉操作はとても大切なものです。

ファンダメンタル分析やテクニカル分析が完璧にできなくても、資金管理と建玉操作が上手にできれば投資成績は大きく変わります。

たとえ大きな損失を出してしまったとしても相場で復活できるだけの余力を残せていれば、長期的には逆転することができるからです。

建玉操作には様々な技術がある

でも難易度が高いものを使おうとすると、逆に損失を拡大してしまうケースもあります。

そこで初心者さんにオススメしたいのが”試し玉”です。

試し玉ってなあに?

これは試しに建てるポジションを指します。

チャートをただ眺めているだけでは、相場の値動きがなかなか掴めませんよね。
そこで、少量のロットで試しにポジションを建て相場の流れを観察します。

まりえ

わずかだったとしてもポジションがあると、値動きの感触をダイレクトに感じられます。

まさにこれが試し玉を建てる目的です。

試し玉の効果

投資の初心者は、他人の予想や自分独自の分析を頼りにポジションを構築します。

ここでいきなり大きく突っ込んでしまうと思惑通りの値動きにならなかった場合に大きな損失となってしまいますよね(><)

建玉操作では一度に全ポジションを構築せず、資金を小出し&分散して大きな損失を防ぎます。

その1つのテクニックが試し玉です。

例:買いシグナルが点灯…

10万通貨のポジションを建てようと考えても、そのシグナルがダマシである可能性もあります。

そこで、試し玉として1000通貨ないし1万通貨だけポジションを持ってみます。
思惑通り上昇トレンドになれば追随買いして買いポジションを本玉として建てます。

逆に買いシグナルがダマシで下降に転じた場合、試し玉だけを損切します。

この場合、犠牲になるのは試し玉だけとなりますので、残りの資金は相場に投入されず無事ですよね。

チャートを見て試し玉の効果を実感しよう!

ドル/円15分足

上のチャートではドル/円が揉み合った後、移動平均線がゴールデンクロスしてますよね。

ここで買いで入りたいところ…ですが、ダマシかもしれません。

まりえ

移動平均線は実際のトレンド発生よりもシグナルが遅いため、エントリーして失敗する恐れもあるんですね。

試し玉で値動きをチェックしてから本玉でエントリー

A地点で移動平均線のGCを確認したら試し玉で買いエントリーし、値動きを観察します。

これまでの揉み合いのようにすぐにローソク足が下降せずに緩やかに上昇し始めていますので、押し目を狙って本玉でエントリーします。

このチャートの場合、一度ローソク足が移動平均線を割り込んで再び上昇し始めたところでエントリーします。

ジョージ・ソロスも試し玉を採用していた

ジョージ・ソロスは世界三大投資家のうちの1人で

「イングランド銀行を潰した男」

という異名を持っています。

その異名の通り、1992年に大量のポンド売りを仕掛け、イングランド銀行の為替介入をも屈服させ一国の中央銀行相手にも勝ってしまったという伝説を持っています。

まりえ

また、ジム・ロジャースと共に設立した”クォンタム・ファンド”ではS&Pが47%しか上昇していない10年間で4200%ものリターンを得るという偉業を達成。

1973年〜2013年までの間に400億ドル(日本円でおよそ4兆円)もの利益を出しました。

ジョージ・ソロスの投資の特徴は「小さく始める」、つまり試し玉を行うこと

巨額の資金を投じてイングランド銀行を屈服させたり、東南アジア諸国に売りを浴びせてアジア通貨危機を起こしたりしたので意外かもしれませんが、彼の投資手法はめぼしい投資先があったらまずは少額で投資してみるというものなのです。

ジョージ・ソロスの投資哲学は

「市場は常に間違っている」
「自分は間違っているかもしれないと思いながら行動する」

なので、まず小さい枚数でポジションを持ち、ポジションを持つことで市場の動きを詳しく把握しようとしています。

そして、その試し玉が目論見と合っていたら資金を大量投入するのです。

このように世界を代表する偉大な投資家も試し玉を使ってトレードを行っているんですよ。

その他の建玉操作の種類

スケールダウン・ピラミッディング

スケールダウン・ピラミッディング

ピラミッディングとはトレンドが続いている状態のときにポジションを上乗せして増やしていく手法です。

トレール注文とセットで入れておくと、トレンドが変わっても最後に構築したポジションだけの損で済み、それまでのモノは全て利確できます。

一方スケールダウン・ピラミッディングは、買い増しする度に枚数を減らしていく手法。

もし反転したら最後の1枚のみが損失となります。

イコールポジション・ピラミッディング

イコールポジション・ピラミッディング

イコールポジション・ピラミッディングは買い増しの際に同じ枚数を買い増していく手法です。
スケールダウン・ピラミッディングより利益は大きくなるけれど、その分リスクも高いです。

ナンピン

ポジションを持った後、相場が逆行したときにポジションを追加で増やして行きます。

ナンピンは非常に難しくデメリットの方が大きいため、特にビギナーのうちは手を出さないのが◎。

まりえ

とはいえ、ついついやってしまうのがナンピン。

よっぽどの戦略がない限り行わないようにご注意を。

試し玉を上手に使って稼いでいこう

現にポジションを持つと相場観が身をもって分かるようになる、ということは多くのトレーダーが体験しています。

試し玉の目的はまさにそこにあり、実際にポジションを持ってみることで自身の戦略が合っているのか間違っているのかを具体的に確認できます。

資金管理と建玉操作はトレードにおいて非常に重要。
なので試し玉を使ってトレードの精度を上げていきましょう。

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