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最近、円が歴史的な低水準となり、テレビなどでも円安に関する報道が活発化しています。
この急激な円安ドル高の原因は一体どこにあるのでしょうか?
また、ドルは果たしてどこまで上昇するのか、気になる今後を探っていきましょう!
【円安ドル高】日米の金融政策の相違が主な原因
2022年に始まった急激な円安相場
原因を大まかに説明すると、日米の金融政策の違いが主な原因となっています。
まりえ
一方の日本はというと、ずっとゼロ金利政策のまま。
アメリカは今年、利上げを続けていくと市場は見ている
アメリカが利上げを続けていくってことは、日米の金利差が一層開くわけですね。
なので円が売られ、ドルが買われている、というのが今回の円安の主な要因と言われています。
FRBは秋まで大幅利上げを続けるとの見方
2022年5月、FRBは2000年より初めて0.5%の利上げを行いました。
さらに6月のFOMCでは、政策金利の誘導目標を0.75~1%から1.5~1.75%に上げることを決めました。
これは5月の消費者物価指数が予想以上に高まったためで、0.75ポイントの引き上げ幅は27年7ヶ月ぶりのこと。
パウエルFRB議長は、FOMC後の記者会見で
「0.75ポイントの引き上げは明らかに異例であり一般的とは考えていないが、次回の会合では0.5ポイントの引き上げもしくは0.75ポイントの引き上げを行う可能性が高い」
と今後の引き上げについて述べています。
原油高とECBの利上げも円安を後押し
さらに原油高とECBの政策金利引き上げも円安を進める要因となっています。
WTI原油先物価格が、6月6日に1バレル=120ドル台に
この背景は、EUがロシア産の原油の輸入禁止を決めたことなどから原油需給がひっ迫すると見られていることが要因です。
原油価格の上昇はアメリカのインフレを促進させ、アメリカの利上げの要因にも繋がってきます。
欧州ではECBの利上げ観測も強まっている
市場では、ECBは7月にも利上げに踏み切ると見られていて、これを織り込んでユーロ高傾向になっています。
ユーロ円は140円台になっていて、円全面安に拍車がかかっています。
良い円安と悪い円安とは!?
最近、「良い円安」と「悪い円安」という言葉をよく聞きますよね。
まりえ
良い円安
円安が進むと、輸出企業は外国での価格競争力が高まります。
また外貨を日本円に変えるときは円安が進んだ方がおトクになって、業績が伸びます。
そして純輸出の増加はGDP押し上げる要因にもなります。
悪い円安
日本ではエネルギー(原油や天然ガスなど)や食品(小麦、大豆、牛肉、豚肉)の多くも輸入に頼っています。
輸入企業は、円安になると輸入コストが増えて業績に悪影響を及ぼす要因となります。
企業がコスト増分を価格に反映させると、製品の値上がりで家計を圧迫し、消費への影響が出てくるおそれがあります。
でも、企業もコスト増加分全てを価格に反映させることは難しいため、利益が減ります。
そうなると従業員の賃金が上がらず、経済全体が落ち込む悪循環に陥る恐れがあるのです!
テクニカル面から見たドル円の今後
では、チャートから今後のドル円について考えてみましょう。
上のチャートはドル円の月足チャートです。
ここでは、1990年代からの長期の値動きを見ていきます。
これまでのドル円の重要ポイント124~125円を突破した。
2015年、2007年の高値もこの水準になっていますよね。
しかし今回、ドル円はこの重要ポイントを超えました。
2002年の高値を超えるのか?
直近の高値は135円台半ばですが、これは2002年1月の高値と同水準です。
まりえ
また、長期のドル円の高値付近の値動きですが、ヘッドアンドショルダーズを形成する傾向があるように見えます。
今回もこのパターンを踏襲するのであれば、ヘッドアンドショルダーズの形成、つまり、複数回高値を試すような動きになることが予想されます。
なので安易にショートポジションを取らない方が無難かも。
【円安ドル高】ドル円の今後に注目!
最近の円安ドル高についてご紹介しました。
物価高も手伝って、家計にも直撃していますよね(><)
米国の政策金利は今後も上昇することが織り込み済みなので、上げ幅が予想の範囲内であれば上昇は限定的と見られます。
でも市場予想を上回る上げ幅になった際にはドル高に振れる場合もあるので、FOMCの発表日は注目しておきましょう。
FXでは、今後の動向を注視しながら資金管理をしっかりとしてトレードしてくださいね✨